雪の故宮を背に

 極寒の北京に旅行するというと、例外なしにどうしてそんなに寒いところに行くのだと言われる。私は過去に冬の北京を訪れたことがあるのだが、寒かったという記憶がない。2002年は雪が降ってもうっすらと積もるだけだと言われる北京に、何年ぶりかと言われる大雪が降り積もった。

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T.現地の人もびっくり! 大雪の北京

 雪は北京市内で10〜15cm、郊外では20cmを超える程積もっていた。市内の交通機関はノロノロ運転で、除雪をしないままガタゴトとバスは走っていた。しかし、この大雪が今回の旅行では幸いしたと言っても過言ではない。
 雪の故宮博物院、天壇公園と、滅多に経験できず、まさにラッキーであった。中国独特の色遣いが、雪の白さによって薄められ、幽玄の世界が広がっていた。
 コースの中では万里の長城でも八達嶺を訪れる予定であったが、途中、高速道路が降雪の為通行禁止となり、居陽関に変更された。万里の長城といっても、普段は余り見学者が多くない場所にある長城であるが、この日は大にぎわいであった。長城は周りの山々が雪におおわれている為、一筋の龍の如く天を目指していた。余計な景色を消し去り、長城の黒い壁面が誠に印象的であった。何度も言う様だが本当にラッキーの一言に尽きる。天よりの贈り物の雪に感謝する事しきりであった。
 滅多に見られない北京の雪景色を見て頂き、私の余計な筆を置こうと思う。

 

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雪の故宮
故宮。

故宮の外堀。
あたり一面の雪

遠くに天壇を眺める
回廊脇から見た天壇。

雪の天壇公園
天壇。周りは白一色。

天壇から周りを見下ろしている。
天壇から眼下を眺める

天壇公園出口より
天壇公園の出入り口。

万里の長城へ向かう途中の道から
万里の長城へ向かう途中で。

尾根づたいに延びる居陽関長城。
山の峰々に長城が走る

砦から上に伸びる長城
 城門から左右に延びる長城。

長城から遠くを眺める
はるか彼方まで、天に昇る様な長城。

普段はあまり行かない居陽関だが、この日は大にぎわい。
登ってきた道をふり返って

長城にある建物
途中にある城門。心なしか色もくすんで見える。

北京市内の朝
北京の朝。庇や屋根に雪が残っている。

さすがの空港も雪景色。
北京国際空港

 

 

 


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