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-その3- |
X.3日目、パタヤの町は面白い |
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3日目、ホテルの前庭にあるサンチェアーに寝ていたが、木陰は想像以上に涼しく、ビーチの波の音が心地よい響きをかもし出す。海はどこまでも青く沖に浮かんだラン島へ海水浴の客を送迎するモーターボートが行き交い、その間を色々な帆を立てたヨットが海風を浮け走っていた。ホテル周りの木々には、渡り鳥シギに似た羽に白い斑点がある「トンコン」が、インコのような甲高い鳴き声をあげ、うとうと寝ぼけ眼の我々を驚かせた。 |
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オープンバー |
パタヤビーチロードには、欧米人とタイ人のカップルが非常に多く見かけられる。ソイ15からソイ16の路地にかけて多くのオープンバーがあるが、午後2時ともなると夜が待ち遠しいのか、カウンターの止まり木に腰をかけビールをあおっている。私の偏見かもしれないが、女性を選ぶ場合日本人と欧米人とでは好みが違うらしい。欧米人はどちらかというと体つきの小さな子ども顔をした女性を選ぶ傾向がある。日本人はやせ気味のきれいな女性を選ぶみたいだ。大きな体つきの欧米人が、小柄なタイ女性を連れ歩きまるで小学校の先生と娘達といった感じである。 |
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歩行者専用となっているビーチロードを歩くとゴーゴーバーの女性達が我々を手招きしさかんに誘う。彼女たちは店の制服ともいえる身体ぴったりのミニスカートをつけ、客と受け答えしながらキャッキャッとにぎやかな事である。オープンバーからは大音響の音楽が流れ、特にホテルダイヤモンドの路地は特別賑やかであった。ちょっとゴーゴーバーへ行こうかとも思ったが、一人では勇気がなく仕方なくスタンドバーにてビールを飲むことにした。ここでビールをちびちびやりながらこのビーチロードを通る人々を眺めたが、意外と日本人は見かけない。時々バスに乗り込みガイドの旗に従ったグループに出会った位である。 |
夜ともなればいっそうにぎやかに |
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どこからたくさんの人が来るのか? |
夕刻5時ともなると色とりどりのネオンがともされ、客足も増え男どもがオープンバーやゴーゴーバーへと繰り出してくる。このサウスパタヤの桟橋からは、沖に浮かぶドルフィンレストランへ夕食をとるために渡る団体客が絶えない。夜ともなるとこのレストランは電飾をともしているので、食事をとる客と夕涼みにくるカップルでごったがえしている。屋台で現地の人々が買っている食べ物があるがこれは「ロタ」とよばれるインド料理の一つで小麦粉を薄くのばして焼いたナンで、バナナ・卵・ミルクなどを包んだサンドイッチのようなもので、食べてみるとほのかに甘く結構いける。 |
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Y.リゾートはやっぱりホテルで決まる!? |
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私の部屋は404号室で予約の際ゴルフガーデンビューというカテゴリーの部屋を選んだ。この部屋は玄関正面に面しており、確かに前にはミニゴルフ場がある、いわゆる山側という感じで、この部屋を選んだ私はつくづく貧乏性だと自分で思ってしまった。しかし、ここまで来て海が見えないとはと思い直し、最後の夜だけ部屋を移りオーシャンフロントの眺望にすべく、フロントにかけあった。最上階の部屋は空室があるが、500バーツ追加料金がかかると言われた。日本円に直すと、約1,600円程。すぐさま部屋を変更することに決めた。 |
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ホテルのボーイに連れられ荷物を持って7階の部屋へ入ると、まず部屋の明るさが違い、景色も前面に海が開けており、これならばもっと早くに部屋を移れば良かったと悔やまれた。絶壁の海にはラン島が浮かび、30双ほどのヨットが白い帆を風になびかせており、まるでエーゲ海(?)にいる気分になった。今日は最終宿泊日であるが、わずかばかりの奮発でこんな気分になれるとは安いものである。 美しい夕日。奥に見えるはラン島→ |
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このホテルにはプライベートビーチがあり、パラソルの下で寝そべると何とも心地がよい。外気温は35度にもなろうとしているのに、この日陰では一時の暑さを忘れさせてくれる。日本の夏では同じように木陰に休んでいてもここと同じようにはならないだろう。じっとしていても汗が吹き出してくるが、ここではまるでクーラーが効いた部屋にいるように、不思議と汗もかかない。 |
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シャム湾に向いたパタヤビーチは、サウスパタヤビーチとジョムティエンビーチとに分けられるが、このホテルのビーチは二つのビーチの中間に位置する。一般の観光客も立ち入らず、ホテルに宿泊している2〜3家族が浜辺でたわむれているだけである。私は何もしないでただ寝そべっているだけであるが、「風に吹かれて」というロマンティックな台詞がぴったり当てはまる、そんな気分にしてくれた。(終わり) |
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