W.2日目、寺といってもいろいろあるねぇ

 

 

 2日目は、かねてよりのタイの友人が車で案内してくれるという。友人とは男性のジャックと女性のニンで、二人は結婚しているがまだ子どもはいないという。

案内をしてくれたジャックとニンのお二人→

案内してくれたジャックとニン

コーンの花と実 「コーン」の花と実

 早速郊外のエレファントキャンプに行くことになった。道の両側にはタロイモ畑がどこまでも続くが、まだ小さく最近植えられたものだろう。また、ジャングルのような林では、「コーン」という黄色い花が咲き乱れていた。この花は実をつけると長さ30〜40cmもの細長い種をつけるのだが、一部は地面に落ちずにぶら下がっている木もあった。

やがて何もない畑の中に集落が見えてきた。二人が言うにはこれがエレファントキャンプだという。なるほど町はずれに何頭かの象がつながれている。ここでは象に乗れるらしいが、入口でチケットを買えという。値段を聞いてもらうと一人1,200バーツだということで、現在のレートにすると4,000円弱。やめておこうという事になり、写真のみを撮らせてもらった。

 ここから10分位のところに立派なお寺があるというので案内してもらった。玄関にはチケット売り場があり、一人200バーツと少々値が張るが見学する事にした。建物は全て新築で、どこかで見たことがあると思ったら、係の人曰くこれは台北の中正祈念堂をモデルにしているということらしい。しかし、何もない畑の中にこれを立てた人はタイで財をなした中国人との事で、まるで福井県の越前大仏を建てた人の事が頭に浮かんだ。あそこもまるで見学客がいないが、ここも広大な寺域に我々だけで観光客など一人も訪れない、まさに金持ちの道楽といわざるを得ない。 

 もう1カ所寺を案内するというので車で移動する。今度の寺はこれまたけばけばしいという感じではあるが、先ほどの寺とは違い多くの人々が参拝に訪れていた。ミャン・ミャン寺(淡浮院)という道教の寺だと知ったが、寺の境内のいたる所に銅像が置かれておりまるで銅器の博物館といった感じで、どういうわけか建物の中にまであらゆる種類の銅像が配置されており、早々に退散することにした。

 タイでは4月13日にソンクラーン(タイの正月)があり、1年でもっとも気温も高く、「水かけ祭」として日本でも広く紹介されている。最後に訪れたのは、まさに夏本番を思わせる光景を目にした。「ワット・センナンサンワラーム」という寺で、ここは深い緑に囲まれた、先に見学した寺と比べると全然趣が違う。

 寺の本堂は緩い坂の上にあるが、その参道はすずしい木陰になっており、ここにも多くの参拝客が訪れていた。我々も木陰で休憩し、アイスクリームを食べる事にした。この木々には無数のセミがおり、それこそ大合唱を奏でているが、これが日本のセミのように風情があるのではなく、まるで大音響のスピーカーががなり立てているという感じである。一匹のセミの鳴き声はかわいらしいが、無数のセミが一度になくとこのようなかしましい声に変わるのであろうか。

 食事といえば、昼食にはウィティアオ・ルーチン・ナーンタイという名前のラーメンを食べたが、あっさりした味で食べやすかった。


 テラスから海を望む

 夕食は海鮮料理「リムンバ・バンサレー」にて席を予約した。このレストランはジョムティンビーチの南端にあり、テラスが沖の方にせり出している。魚・貝・エビなど少々辛味が強い味であったが、おいしかった。このテラスの下は遠浅のビーチが続き、数人の子ども達と犬とが浅瀬を走り回り、時には子ども達は海面を掘り貝を捕っていた。少々酒に酔った私も素足になり子ども達と同じように海に降りた。意外と海水はなま暖かく、砂地も固かった。膝のあたりまでズボンをまくり、子ども達の後を追いかけて遊んだ。

 また、このレストランで驚いた事があるが、私たち日本人が呼ぶ「ねむり草」という触れば葉を折りたたむ草があるが、現地では「パッカテュー」といい料理に使われる。まさかこの植物が料理に使われるとは意外であった。(その3に続く) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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