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-その1- |
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T.永定の客家土楼とはどういうものぞ。しかし帰路にとんでもないことが・・・ |
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永定は福建省でも南西の方向にある、いわゆる華僑の故郷であり、客家(ハッカ)と呼ばれる人々が住んでいる。最大の土楼「承啓楼」があることでも知られている。 |
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途中南靖にて前回訪れた土楼に立ち寄ったため、永定に着いたのは昼の12時半をまわってしまった。まず、振成楼にて客家料理の昼食をとることになったが、これはいわゆる中国の田舎料理のことで、食堂の隣では老婆が料理を作っていた。調理場は小さな調理台一つで、煮たり揚げたり至って簡単なものであった。この振成楼は、途中で見かけた土楼とは違って、世界文化遺産に登録をするために、周辺整備が進められており、来年にも仕上がるのだと案内人は胸を張った。 |
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振成楼の周りは公園のように砂利が引かれ植裁も行われて、もう2〜3年もすれば一大観光地となるのではないかと思われた。流石にこの土楼は大きく、円形の4層建て、多重造りで、約200〜300人の人々が住むという。中心には一族の守り神が祀られる祖堂があり、巨大な砦であったことを連想すれば間違いない。この振成楼のそばには、これも大きな四角形の土楼がある。この土楼には円形のものと方形のものとがあるのだが、円形の”円楼”は福建省でも数百戸と少なく、四角に建てられた”方楼”が多数を占めるという。 ←隣にある方楼。周りには芝生が敷かれ、一大庭園のようだ。 |
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昼食後はバスにて今回の旅の目的の一つ、承啓楼を訪ねた。この土楼は福建省で最大の大きさだと言われている。ゆえに、世界最大といわれるのであるが。この土楼自体の形は円楼であるが、この土楼というものは、方楼の他に半円形、五角形、八角形、三角形など幾種類かに分類されるという。例に漏れず、この承啓楼も周りを整備すべく工事中であった。もうしばらくすると振成楼の様に美しくなるのであろう。中に暮らす人も大変なことだ。 |
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この永定ツアーでの最大の悲劇は、帰路5時間の予定が途中の道路工事のために12時間を要し、ホテルには午前3時到着になってしまったことである。田んぼのようなぬかるみの道あり、国道でありながら舗装のアスファルトがお盆大の大きさに割れている道ありと、ランドクルーザーで荒野を走るようであった。ホテルに着いた頃には皆さんもううんざりという顔であった。 (その2に続く) |
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