V.ゆっくり筏で九曲渓下り

午後はいよいよ今回のハイライト・九曲渓下りである。ところがバスで着いた頃よりポツリポツリと雨が降り始めた。あわてて雨具のカッパを買ったのだが、商魂たくましいというか、道沿いにはカッパを売る人々が我々に盛んに声を掛けた。川下りといえばかっこよく聞こえるが、大きな竹を編んだ筏に6名ずつ乗り込む。これに船頭が2名加わる。獅子林の舟乗り場より九曲渓下りが始まる。しかし先程から降り始めた雨のせいでとにかく寒い。福建省といってもここ武夷山は北に位置する山中である。


いよいよ出発だ。
カッパ、救命胴着をつけて完璧!
船頭は男性、女性様々だ。


筏はかなり太い竹を組んで出来ている。
水面をすべるように進んでいく。
筏に組んだ竹の椅子が何とも言えない。
日本ではこういう筏はないなあ。

 ゆったりとした流れに乗りだした筏は、左手に坊さんと尼さんの頭だと称される山を見ながら、九曲と赤い字で書かれた岩を通り過ぎていく。獅子の山を過ぎると八曲にさしかかり、双乳峰と呼ばれる、2つのおっぱい形をした山を仰ぎ見る。七曲にさしかかると、午前中に登った天遊峰が目前に迫ってくる。よくぞあの絶壁を登れたものである。我々の乗り込んだ3つの筏は、先を越したり越されたりで、そのたび毎に声をかけ合い、さらに写真を撮った。

三曲には右岸に大きな岩の壁が立ちはだかるが、なんとこの岩のことを上海の国際大厦と呼ぶそうである。また、女性的でスマートな玉女峰、左手には男性的な大王峰、この二つの岩を過ぎるとやがて終点へと向かう。

←先程登ってきた武夷山にある東屋が
かすかに見える。↓

このように書くといかにも優雅な筏下りと思われるが、今回はカッパを着てもあまりにも寒くて、せっかくの景色もほどほどといった感じであった。

←もう少し九曲下りの写真をどうぞ。

しかしなるほど世界文化遺産に登録されているだけはあり、さしずめ桂林の小型版と言えなくもない。約2時間の川下りを終えると、暖房の入ったバスに乗り込み、一息ついてホテルへの帰路についた。(終わり)

※この旅ではタイトル通り厦門も行ったのだが、前回とほとんど変わっていないので割愛した。

 

 


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