友の会便り（やっさんの小部屋）

その１０＞＞　　中国各地にて発生している反日デモの様子が連日報道され、我々旅行会社においても、中国行きの旅行のキャンセルが相次いでおります。以前私自身が戦争に関する訪中をしたなかでも、色々なことがありました。お兄さんが武漢で亡くなられた為、その病院を探し、長江の川岸で線香と蝋燭を立て、弟さんが一人で慰霊されたという事もありました。また滋賀県湖北地方からは、敦賀連隊の関係で南京の激戦に多くの方が参加されており、実際私の実父にも、この戦いについて多く聞かされました。今でも南京は日本に対して厳しい考えを持つ方が多くおられ、南京大橋でガイドの説明を受けたとき、中国人ツアーのガイドともめたこともありました。日中両者に多くの戦死者を出した中華門の戦いが起こった場所をツアーで訪れたとき、中国人ガイドよりこの場所は中国にとっても神聖な場所であるから、日本軍人を慰霊するのは困る、当局に知れたら処分されると反対を受けたことも経験しました。日本人ははや戦争の事を忘れかけておりますが、中国ではいまだ生々しい現実があります。（安　2005/4）

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