その17>>「パタヤの風に吹かれて」
今私は、パタヤのゴーゴーバーJOYBARのカウンターにて、SHINHAビールを飲んでいる。店のスピーカーからは大音響のディスコリズムが流れ、お立ち台にはミニスカートはいた娘達がなんとも言えないセクシーな腰を振り、道行く観光客を誘っている。 パタヤビーチはバンコクの南150Kmにあり、ベトナム戦争当時アメリカ兵の慰安のため開発された歓楽街であった。今もその名残があり、オープンバーやゴーゴーバーなどおそらく1,000軒を越える店で賑わっている。近年はバンコクに一番近いビーチとして近代的なホテルも建ち、近郊にはノンヌット・トロピカル・ガーデンなど多くの観光施設も開発されており、BIG・Cなどショッピングセンターもあり生活するには何の不便を感じない。 さて、このJOYBARは数多くある店のなかでのお気に入りで、滞在中はほとんど毎日居すわる。ノースパタヤのバーでは、この店はとびきり人気がある。ここのママは店の名前でもあるJOYという名前で、なかなかの美人である。余りにも美しいのでレディボーイではなんて疑ってみるが、本当のことはわからない。店一番のかわいい売れっ子はBEE、踊るとなんともセクシーなNAI,まるで小学生のような小さく幼いNUIなど、いつも私を遊ばせてくれる。彼女らに年を聞くと20才と答えるが、とてもそんなようには見えない。15〜16人もの若い娘達が、時には嬌声をあげながら道行く人をひやかすが、この声につられ欧米人たちが集まってくる。私もその一人であったが、日本人はいつもほとんど見かけない。 パタヤビーチを訪れる欧米人は、ヒッピーもどきの若者達と想像するととんでもない、仕事をリタイヤーして人生最後の楽しみを求めてやってくる。パタヤは老人にとてもやさしい街である。日本ではとても考えられないが、6〜70代の老人と若い娘達とが仲良く手をつなぐカップルがめだつのだが、だれも気にせず干渉もしない。いつでも何処でも娘たちは、老人達に何もいやな顔もせず、いつもやさしく接してくれる、本当にタイはほほえみの国である。<続く>(安 2006/1)
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