友の会便り（やっさんの小部屋）

その２１＞＞以外やびっくり自然世界文化遺産「九寨溝」

　　もう７〜８年も前のことになりますが、四川省の楽山大仏や蛾眉山を訪れたとき、現地ガイドより「九寨溝という素晴らしい自然があるが、来てみないか」と誘われました。しかしなかなか出掛ける機会もなく、やっとこの度九寨溝と黄龍のツアーを催行できることになりました。当初は重慶より九寨溝にある標高３，３００ｍと中国で２番目に高知にある川主寺空港へ飛ぶ予定が、出発の１ヶ月前になりこの空港の拡張工事を始めるので閉鎖するとの緊急連絡が入り、当初の行程が不可能となったのです。いかにも中国らしい突然で無茶なことでありますが、仕方なく日程を１日延長し成都から陸路にて九寨溝に向かうことに急遽変更して出発することになったのです。
　初日は四川省第２の都市である綿陽に宿泊し、翌日に奇岩で有名な闘団山と古刹の報恩寺を観光し、標高３，６００ｍの黄土梁峠を越え夕刻九寨溝に到着しました。そこで目にした３〜４００台にも及ぶ整然と並ぶバスと、３０軒を超える近代的なホテルに、私たちは驚かされました。こんな四川省の山奥には数件のホテルがあるくらいだと想像していたので、こんな歓楽街があるとは夢にも思わず大変びっくりした訳です。現地ガイドによると５月のメーデーと秋の国慶節の連休には、中国各地から１日に数万人がこの地を訪れるとのこと、さすが中国と感心いたしました。そのためこれだけのホテルと、排ガス対策の天然ガス利用のバスが用意されているのです。道もきれいに整備され、環境にも配慮し自然世界文化遺産を守るという、中国政府の並々ならぬ意気込みを感じました。但し、九寨溝にはいるための入山料は中国の物価水準から考えると高価な２００元（約３，０００円）であり、この収入で整備を進めているのだそうです。(安　2006/6)

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