友の会便り（やっさんの小部屋）

その２２＞＞評判通りの素晴らしき九寨溝・黄龍

　九寨溝は標高２，０００〜３，１５０ｍ、長さ約３０ｋｍに渡り大小の湖や湖沼群があり、それぞれにふさわしい名前がつけられています。この九寨溝を世界的に有名にしたのは、石灰を含んだ水のためにこれらの湖沼群がきれいなエメラルドグリーンに美しく輝き、まるで南海のサンゴ礁のように見えることがあります。またこの渓谷は、東北の十和田湖より流れ出る奥入瀬渓流の数倍くらい大きさがあり、雰囲気もよく似ています。
　まず最初の見学場所は入口より７ｋｍ上流にある諾日朗滝で広さ３００ｍ、高さ２０ｍもあり、樹幹より流れ出でる水は、幻想的なカーテンとなって流れ落ちています。鏡海は午前中に訪れると、波が立たず湖全体が鏡のようになり、背後の４，０００ｍを超す眠山の雪山を映し出します。まるで富士山を映し出す河口湖の、逆富士のようなものです。五花海は青く透き通った湖面を魚が群れ、」この九寨溝の中でも特に湖の色が美しい。ここでは少数民族の艶やかな衣装を貸し出していますが、私たちの一行はこの衣装を身につけ、過ぎ去った少年少女時代のように、はしゃぎながらカメラに収まりました。
　翌日はやはり世界遺産に登録された黄龍の観光ですが、途中には標高４，００ｍの峠が横たわっており、ここからは雪に覆われた主峰、５，５８８ｍの雪宝頂を望むことができ、その雄大さに寒さも忘れて見とれました。黄龍は標高３，１００〜３，５５０ｍの約４ｋｍのハイキングコースで、石灰石でつくられた小さな池を見ながらの登山となります。高山病に備えて各々酸素ボンベを買い求め、終点の五彩池を目指しました。この池は名前の通り神秘的な濃淡のある色を持った小さな池が集まっており、あまりにも素晴らしい景色に一同登山の疲れも吹き飛ぶほど感激しました。
(安　2006/6)

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