友の会便り（やっさんの小部屋）

その２３＞＞中国らしからぬ街、厦門（アモイ）と厦門国際マラソン

　最近日本と中国の関係は、総理大臣の靖国神社参拝により冷え切った状態が続いている。しかし我々市民レベルでは、政冷経熱と言われるように特別気にすることなく行き来が行われている。この１月福建省の厦門市より、５回目となる厦門国際マラソンの視察に来て下さいとのお誘いがあり、滋賀県と旅行業協会合同で当地へ出掛けることになった。私自身は何度か厦門を訪問しているが、コース等一度実際に見ておきたかったので同行することになった。
　厦門は華僑の故郷でもあり、海外から多額の投資により街全体が非常にきれいに整備され、私の知る限り中国でも最も近代的な中国らしからぬ街だと思われる。海岸に面した風光明媚な場所に厦門大学が建てられているが、これもある華僑が故郷に恩返しするために莫大な費用を投じ寄付したとのこと、広大な土地に素晴らしいキャンパスがある。大学の周りにはファッショナブルな洒落た店が並び、行き交う学生を見ているとここが中国であることを忘れてしまうほどだ。
　肝心のマラソンコースであるが、郊外のコンベンションセンターを出発地とゴールとし、途中は見晴らしの良い海岸道路を往復するが、折り返し地点は厦門市内の周回道路に設定されている。この海岸道路であるが、片側２車線で両側には椰子の木など亜熱帯の植物が植えられ、途中には５０体ほどのマラソンをする人々を表したモニュメントも設置されている。日本では１２月のオアフ島、ハワイマラソンが有名だが、この厦門マラソンも数万人参加者があるので是非機会があれば挑戦して頂きたい。例年３月下旬の日曜日に開催されている。
(安　2006/7)

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